ZX-10Rでロードレース③ SUGOロードレース選手権
このレースに関しては諸事情もあり、あまり記すことはしません。
淡々と僕の結果についての羅列だけ。
KRTのメンバーでSUGO選手権の最終戦にこぞってエントリーすることになった。
チームの皆は土曜日AMの特スポから走っているところ、僕はPMの2本だけにすることにした。
到着して1本目のタイムは1:40.2
調子は良かったと思う。
タイヤは6耐で2時間使ったタイヤだったし。
2本目は立て続けに赤旗が出た。2度目は大きなアクシデントの為そのままセッション終了。1lapも計測できず。
この2本目の2度のアクシデントで起きてはならない事が起きてしまった。
翌日の予選
バイクに乗るのが怖いけど、でもバイクに乗りたいという気持ちが混在した状況だった。
きっと走るべきではなかったんだろうけど、走ることにした。
わざわざ遠くまで来たからと損切りできない感情ではなく、純粋にバイクに乗りたいという感情があった。この時はまだ。
とはいえ状況が状況であり、フレッシュタイヤにしたけどタイムは43秒しか出なかった。
こんなタイムがリザルトに残るくらいなら、走らなくて良かった。楽しくもなかった。
決勝は身内5台のうち2台 shingoさんとshinjiさんが出走。
僕は出走しなかった。
shingoさんの出走直前のオンボード映像に、Haseからの「無事帰ってこいよ」とのエールが入る。
「無事帰ってこい」なんて普通に生きていて言われることなんてあるだろうか。
リスクが大きいモータースポーツ。とりわけ2輪は。とはいえ常日頃それが必要以上に頭をよぎることはこれまで無かった。リスクはあれどモータースポーツは乗り物を操る楽しさや目標と対峙する面白さをもたらしてくれる側面の方が大きかったからだ。
だけど趣味のサンデーライダーであれプロライダーであれ、程度の差こそあるものの生命を失うリスクとは隣り合わせだ。それを本当の意味で身をもって自覚した時は恐怖に苛まれ、怖くて何も出来なくなる。
後にも先にも、あの時の「無事帰ってこい」ほど重く響く言葉はない。