2023 鈴鹿4耐 ST600

余韻が抜けきらぬうちに。。。

 

鈴鹿4耐に参戦。
僕は給油作業と燃費計算を担当。

 

まずは結果から
総合4位 国内クラス優勝

 

レース内容
雨雲レーダーが迫りつつもドライスタート。
序盤からチェイスしながらクラストップ争いを続ける中、18周経過付近で雨がパラつく。
レッドクロスが振られる中、転倒車によりSC導入。
すかさずピットインしルーティーンの給油を済ませる。タイヤは継続。

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ライダー交代経た2スティント目はコース上で抜かれ2位に後退し、最大で10秒程離されるも、ルーティーンのピット付近では5秒差程まで詰める。
そしてその差のままトップと同タイミングでピットインし2度目のルーティーンの給油を迎える。
ここでピット作業で首位を奪い返すことに成功。

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そのままレースは首位を維持したまま、天候変化やSCの介入もなく安定したレース展開で総合4番手 クラストップでフィニッシュ。f:id:kimaguresae:20230908235840j:image

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本当に良いレースだった。
良い結果で終われたことももちろんだけど、ライダー、クルー、ヘルパー 全員が自分のやるべき仕事をミスなく自発的にこなしていたと思う。

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ウィーク前の事前の作り物やピット作業のデータ取り、ウィークに入ってからは特スポのアクシデントからの挽回や作戦会議、ピット練習等できることは全てやったと思う。特にピット練習はどのチームよりも数をこなした自信がある。。。

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やる事をやれば勝てるというわけではないんだけどね。他のチームだって必死に準備してきているのだから。
だからこそ、僕らも自信をもって送り出せる!これだけやったんだから大丈夫!と言い切れる程まで詰めておきたかったよね。
個人が勝手にやりたくてそこまで詰めるというよりも、何事もそのくらいの準備は必要だと思う。

 

説明のつかない勝利はあり、説明のつかない敗北はないというどこかの偉人の言葉があるけど、今回のレースはライダー、クルー、ヘルパー各々の動きに勝てた理由がちゃんとあったと思う。そういう意味で良いレースだった。

10年近くロードレースのクルーをやってきて、最近は仕事でもレース現場に行くようにもなったけど、良い結果が出る時のチームの雰囲気がなんとなくわかってきた。
良い雰囲気なら結果がついてくるわけではないが、悪い雰囲気やドタバタした状況からは良い結果は出ないと思う。恐らくこれに例外はない。そう教わってきたし、事実そうだった。
そういう意味でもチームがまとまっていて繰り返すけど、本当に良いレースだった。

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ちなみに僕個人での出来高に関して言えば、そこそこ良かったと思う。
今回から初めてやってみた燃費管理と計算方法だけど、これが上手くハマって誤差がほとんどなく、全てのスティントでほぼ机上計算通りの周回数でピットを迎えることが出来た。もちろんライダーのムラのない安定した走りがあってこそのものだけど。
事前の走行で概ね正確さを確認できていたとはいえ、これまで耐久をやってきた手法とは異なる手法を採ったので正直不安だった。上手くいって安堵したし、嬉しかった。
また給油作業についても事前練習や前日練習の成果もあってノーミスで終えることができた。
(前日ピット練習し過ぎて2回も入店時間をずらしてしまった焼肉屋さんには本当に申し訳ない...)

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これまで
2月に入っても今シーズン使うエンジンが用意できてきなかったり、予定していたライダー達が怪我や仕事の都合で走れなくなり、チームとしてはペアライダー探しにも奔走した。参戦資金確保のために走行会を開いたりもした。契約金を払い走ってもらえるようなチームではないので、最終的に別チームの知人を頼り代役を探してもらうことに。時には低次元の準備すら進んでいなかったり、何なら特スポ前夜にはマシンがまだバラバラだった。
早い段階から軌道修正するだけじゃ間に合わないと思うほど前提条件が大きく変わってしまい、今年のエントリーは見送るべきと内心思った時もあった。

そんな状況から最高の結果で終えることができた。
言葉では表しきれないくらいの喜びを久々に味わった。
今回同じチームとして共に戦ってくれた他チームのメカさん達やライダー、機材を貸与してくれりマシンを修理してくれたショップ様、ケミカル等をサポート頂いた企業様にも本当に感謝の気持ちで一杯。

本当に最高のチームだよ。
7月9日を生涯忘れることはないと思う。

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